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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫) |

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・米原 万里
【角川書店】
発売日: 2004-06
[ 文庫 ]
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 580円〜
中古価格: 11円〜
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カスタマー平均評価: 5

おすすめ!! 作者がプラハの学校へ通っている時の友達3人との3つのお話。違う国籍を持つ人とこんな風に仲良くなれるんだ?って感心しきり・・・。万理さんの歯に衣着せぬ書きっぷりの見事さに引き込まれあっという間に読んでしまいました!!面白かった??。
抽象的な人類の一員なんて、この世に一人も存在しないのよ。 チェコのプラハにある『平和と社会主義の諸問題』の編集局に勤務することになった父親。
小学校4年生から中学校1年生までの時期を父の勤務地プラハで過ごした著者の、プラハ・ソビエト学校の同級生達との愉快な思い出話と、 日本帰国後「プラハの春」、弾圧の時代を経たプラハに同級生達の消息を訪ね、各国をめぐる様子が描かれています。
思春期の女の子らしいたわいもない会話や出来事の合間合間に、それぞれの家庭の思想や、国家、生い立ちがこぼれてきて、物語に新鮮な驚きと緊張感をもたらし、
30数年後に同級生を探す旅は、紛争地域にも足を踏み入れる文字通り危険な旅になります。
国際色豊な学校の様子が興味深く、各国に暮らす人々に向ける著者の視線に感嘆させられました。
著者の思想がしっかりとしているため、
それぞれの価値観をもつ各国の人々の間を旅する描写も安心して読み進めることができる
面白い本でした。
米原さん戻ってきて なんて面白い本なのだろう! そして米原さんてなんてスゴイ人なんだ
ろう!それが読後の印象です。
米原万里さんについては「ブロードキャスター」などのコメンテータと
してよくお見かけしていましたが、紹介される肩書きは「ロシア語通訳
・エッセイスト」だったと記憶しています。何者なのか興味もなかった
し著書を読んだこともありませんでした。
どこかの新聞書評で高く評価されていたこの作品を読んで、彼女があり
とあらゆる意味で凄い、凄すぎる人だと知りましたが、すでに時遅し、
彼女は2006年にガンで早すぎる一生を終えていました。
日本共産党幹部の娘として、冷戦下の東欧で世界中から集まった共産党
員の子弟用の学校で超エリート教育を受けたときの思い出話と、ソ連崩
壊後にかっての同級生を探しにゆく話なのですが、人間はイデオロギー
や人種・民族を超えて一つになれるということを示唆してくれます。
また、共産主義というもののウソ臭さや建前論を暴きつつも、一品手作
り的な人としての教育や人材育成には労力をおしまなかったソビエトの
凄さを教えてくれます。
冷戦終結後にかっての同級生たちが外国人に対し手紙の返事すら禁じら
れていたことと、それぞれのその後の重すぎる人生を知るというような
お話です。このような人生体験を経てロシア語を身に付けた米原さんの
ような人はもう現れないであろうし、このような作品を執筆できる人も
いないと考えた場合、その損失の大きさに慄然とせざるを得ない。
ペットの話や通訳の話などもおもしろいが、できればソビエト式の教育
や東欧での生活などもっと書いてほしかった。(手遅れであるが)
白・赤・青...「大きな物語」と「小さな物語」が激しく交錯した、四人の少女の物語 「平和ぼけ」と言われる日本に於いて、完全に戦後生まれでありながら、「大きな物語」と「小さな物語」がかくも激しくスパークした瞬間に少女時代を過ごし...しかも、長じて語学と文才に恵まれ、このような本を書く事ができる...そんな米原万里と同時代人・同国人であった事を、私たちは誇りに思い、「二物(三物以上?)」を与え賜うた神に感謝すべきでしょう(私は無心論者だが)。
考えてみれば、日本は戦後、「冷戦」というなのもう一つの大きな戦争の大きな歯車を担っていた訳で、決して「平和ぼけ」なんていう言葉で自国民を貶めて欲しくはない、とおもう。
米原さんの軌跡を思い浮かべるたびに、こんなおっきくて複雑な体験をした日本人も居たのだ、と。
考えてみれば、日本共産党の大物代議士の娘であるにもかかわらず、(党とは80年代に訣別したようだが)、社会的にこれほど注目され大きな働きをした人も珍しいのではないか? 凡百の反共主義者が小賢しく思えて来る。
「心臓に毛が生えている理由」という本に収められている「...真実を書いた理由」という文章で、NHKの「世界・わが心の旅」の取材が土台にある事を知ったが、決してTVの副読本みたいなかんじじゃなく、一冊の独立したノンフィクションとして屹立していると思う。
本書はいきなり読んでも十分に引きつけられるが、もし共産党やソ連などに興味や知識が無かったならば、先に、「終生ヒトのオスは飼わず」の第二部あたり読んで下地を付けてからの方が、より深く味わえるのではないか、と考える。そして、本書を読んだ後は是非、「オリガ・モリソヴナの反語法」も手に取って欲しい。
この二冊はワンセット、コインの裏表みたいな感じだ。どちらもゾクゾクと痺れ、このまま急いで読み終わるのがもったいない、という焦燥と、早く結末を知りたいという欲望のせめぎ合いを、感じるでしょう。
そして、読了後しばらく、プラハとモスクワあたりに、心はさまよい続けます。
国境を越えて人はつながることができると体感的に理解できる 1960年代の初め、著者はチェコのプラハにあるソビエト学校にいた。そこで生まれた様々な国からきた同級生との友情、そして数十年後の再会。その間にはソ連崩壊、プラハの春、民主化運動など、その時代時代で個人を翻弄する世界の動きがあった。この本の面白さは、小学生から中学生という時期だからこそ、かたよった思いがなく、人物本位で友人関係が築け、その思い出をもって数十年後の再会に劇的な印象を与えていること。60年代プラハ、そして現在のルーマニア、ユーゴスラビアなど政治体制の激変を直接体験した貴重なエピソードがふんだんに披露されていること。様々な比較文化の視点が述べられていることである。文章も本当に読みやすく、読後感もよい素晴らしい本であった。
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エリザベート〈下〉―ハプスブルク家最後の皇女 (文春文庫) |

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・塚本 哲也
【文藝春秋】
発売日: 2003-06
[ 文庫 ]
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 690円〜
中古価格: 150円〜
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カスタマー平均評価: 5

波乱万丈 エリザベート(上)の続きです。まず(上)は冒頭から読みやすく、歴史背景もわかりやすく書かれています。皇女であるのに歴史の流れには逆らうことのできない、一人の女性としての姿が印象的です。ハプスブルグ家崩壊後、再婚相手の社民党闘士と寄り添って政治活動に励んでいた折、夫が政治犯として投獄される。生きて再開できる可能性の少ない中でも気丈に生きるエリザベート。そして感動の再開。読んだ後(いい意味で)不覚ため息が出ます。
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ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫) |

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・奥野 修司
【文藝春秋】
発売日: 2007-10
[ 文庫 ]
参考価格: 790 円(税込)
販売価格: 790 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 790円〜
中古価格: 123円〜
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カスタマー平均評価: 4.5

沖縄の表に現れない歴史や生活、人々 世の中の出来事の多くは、人知れず忘れ去られていくものかもしれません。
しかしながら、著者は、その中から素晴らしい評伝をすくい上げました。
取材対象が他界しているゆえに、取材は困難であったでしょうが、
ナツコのカリスマ性や、当時の歴史の裏側が、人間群像が、
迫力を持って伝わってきました。
地理的には、狭い範囲のことながら、歴史であることには間違いなく、
そのため事実関係の記録に、多くのページが割かれるところがあります。
その分、読み物としては、長い集中力を必要とするかもしれません。
最晩年(といっても40前)に、一人の母親に戻っていくナツコと娘たちの
交流は、胸に染み入ります。
潮気たっぷりの海の女の物語・・・ 太平洋戦争前後の動乱期に、沖縄、八重山、フィリピン、台湾、香港、そして神戸を結ぶ海を駆け巡って生きた女性ナツコの物語です。
ナツコと同時代を生きた人には大浦太郎、照屋敏子といった著名人もいますが、僕は本書を読んで初めてナツコが沖縄の人々の心に残したものの大きさを理解しました。
国境を気にすることなく大海を渡って密貿易を行った、潮気あふれる海人そのものとも言えるナツコの爽快で清々しい生き様。しかし、その裏側に垣間見える母親としての苦悩。そして病との闘い…。
決して「生き急ぎ」という言葉で片付けたくはないのですが、彗星のように時代を駆け抜けた彼女の人生には眩暈を伴うスピード感があります。
本書はナツコの人生に仮託して沖縄の戦後史の一こまを描いたものですが、かなり読み応えがあります。
沖縄は「日本」か「東南アジア」か…戦後史を再検討する労作 「沖縄密貿易の女王」というサブタイトルがついているが、
実は「夏子」が、いわば集団ヒステリー状態になって密貿易に関わっていた
「沖縄の戦後」の象徴的な存在だったことがわかる。
当時の沖縄は「貧しかったが夢があった」とも言う。
密貿易もまたその象徴だったのだろうか。
ナツコの人物像も魅力的だ。
沖縄――とくに八重山に行ったことがある人はわかると思うが、
文化圏は日本ではなく台湾や中国に近いものさえある。
その彼らが台湾や中国と交易することは、沖縄の人にしてみれば
「悪」ではなかったのだと思う。
とくに密貿易の中心地だった与那国島は、台湾から百キロ少しだ。
タイトルの割には「人物」より「戦後史」に力点が置かれている気もするが、
沖縄の戦後を再検討する力作だと思う。
戦後沖縄史を明らかにする労作 沖縄は旅行で出かけたことがあるが、本書に書かれているような
歴史についてはぜんぜん知らなかった。
だから興味深く読んだのだが、個人的にはもう少しナツコその人に
しぼった本だったらよかったのに、という印象を持った。
「歴史」に軸足を置くのか、「人物」に軸足を置くのか、これは
著者の関心のありようだから仕方がないが、私は沖縄の歴史をあまりに
こまかく追う記述が、ちょっと疲れた。
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転がる香港に苔は生えない (文春文庫) |

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・星野 博美
【文藝春秋】
発売日: 2006-10
[ 文庫 ]
参考価格: 1,040 円(税込)
販売価格: 1,040 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 1,040円〜
中古価格: 347円〜
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カスタマー平均評価: 5

最後まで読んで初めて題名の意味がわかる。 香港返還という歴史的一大事のとき、わたしは小学生だった。
当然香港がどのような境遇におかれていたかを知る由もなく
返還されてよかったね、ぐらいなすっとぼけた感想しか持たなかった。
そして香港に興味を持つことなく22歳になったわたしは
あっという間に苔を生やしていた。
香港の人々は、強くてたくましい。
それは過去への執着が未来への適応能力を鈍化させるという
考えがあってこそで、その考えが香港を育ててきたし
その姿勢に見習わなくてはならない部分も多いにあると思う。
日本人も、のんびりと苔を生やしている場合ではない。
でも、饅頭職人の阿彬、中文大学同級生の阿強の中に
強さのなかにある脆さに人間らしさを見れて良かったとも思う。
香港という街が少し身近に感じられるようになったことが嬉しい。
稀有な出来。 一人の写真家が書き上げたノンフィクションものの著作としては稀有な出来。
広東語を解する好奇心旺盛な著者の感性が、中国華南経済圏の植民地である香港とマッチした珠玉の作品。
ノンフィクションものなので、「もっとシビアな見方をしてもいいんじゃないのか」などなど、思うところはたくさんあったが、それ以上に著者の風景描写(写真家だからなのか、風景を描く文章がなかなか見事)と、人間に語らせる力には、素直に驚いた。
生活の視点から、香港人の語りを鮮明に聞き取れる著者の技には脱帽である。
返還前後の香港の姿を把握するのに、一読の価値はあるだろう。
リアルホンコン 香港について日本人が書いた本はたくさん読んできた。でもこの作品ほど客観的で、地に足の着いた作品は知らない。喧騒に圧倒され、食を楽しみ、ショッピングがてらの街歩きにいそしむ。そういうビジター的な、現地人との接触がないものとは違い、香港の気候そのまま、肌にまとわりつくような人との親密さが感じられる。それでも客観性を失わず、ドライな読み口なのは、著者の文章力。簡潔なのに味のある魅力的な文体。何度読み返しても楽しめる逸品。
いざ、香港へ 香港を、香港の人を、自分の目で見たくなりました。
人が生々しく「生」を謳歌している本はおもしろい。
香港返還前後の話ですが、あまり古びた感じはしません。
率直な文体もいい。
ガイドブックの、比較文化論的の枠を軽々と越えている。
今、読んでも人によっていろんな発見がありそうな本だと思った。
懐が深い。
ただ読み終わるのには、少し疲れました。
怒濤の香港ピープル 返還前後の香港生活のお話。住環境は劣悪、中国からの密航者と貧民であふれかえる下町。
返還前の不安と期待が入り交じった複雑な社会心理。中国共産党に対する不信とイギリス
に対する嫌悪。いろいろなことが入り交じって将来像が全く描けないのであるが、それでも
たくましく生きていく香港人。
日本ではまず出会うことは無いであろう重たい歴史を背負った老人。
ただ座っているだけでもつよい魅力を感じないわけがありません。
人と人の距離がすごく近く、言いたい放題自分の主張を押し通していきます。人間的で
暖かいようにおもいました。また、大爆笑シーンに一番の幸せをかんじます。
そう、日本人が外国人といっしょに笑えるということはめったにありません。
まず、言葉の壁をのりこえることと、笑う土台となる相互理解された常識がないと同じ
ところでわらえません。
アジアの人々に対する友情を感じました。(アジアの国家に対するという意味ではなく。)
心に残る名著でした。
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気がつけば騎手の女房 |

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・吉永 みち子
【草思社】
発売日: 1984-10
[ 単行本 ]
参考価格: 1,325 円(税込)
販売価格: 1,325 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 1,325円〜
中古価格: 1円〜
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カスタマー平均評価: 4

会社勤めの女性の方にお薦めです。 最近よくTVにも出演している吉永みち子さんの大学生時分から競馬新聞の記者となり、騎手の女房になるまでが描かれています。特に、興味を引いたのは、彼女の新聞社での仕事ぶりで、女性が完全なる男社会の競馬界で仕事をすることが如何に大変なことであったか、これが一番印象的でした。女性の方で、男社会である企業等に入って苦労されている方も多いと思いますが、そういう方には強力な援軍となるように思いました。
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洟をたらした神 (大活字本シリーズ) |

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・吉野 せい
【埼玉福祉会】
発売日: 2001-01
[ 単行本 ]
参考価格: 3,780 円(税込)
販売価格: 3,780 円(税込)

( 在庫あり。 )
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| マーケットプレイス
新品価格: 3,780円〜
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カスタマー平均評価: 0
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嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (文芸シリーズ) |

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・米原 万里
【角川書店】
発売日: 2001-07
[ 単行本 ]
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 1,470円〜
中古価格: 188円〜
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カスタマー平均評価: 5

異教徒は誰?よそから来た男は何? 小学生から中学生にかけて、プラハのソビエト学校に通っていた米原さんが、30年後、仲がよかったギリシャ人、ルーマニア人、ユーゴスラビア人のクラスメイトの消息を辿る。30年という歳月の間に起きた国家体制の大変動は、自分の国家を小さな背中に背負っていた当時の少女たちの人生にそれぞれ直結していた。
冷戦は終わったようで、情報が圧倒的に偏っていただけだったんだなって、はっとさせられました。
学生時代ロシア語会話のテレビを見ていたのですが、たまたま米原さんが講師をされていた年でした。なんだかそのときテレビで見た米原さんのきらきらした女の子のような雰囲気が、この本の中の30年前の女の子にオーバーラップされて、妙に納得してしまいました。
吉本ばななさんの『TUGUMI』のノンフィクション版と感じたほどの瑞々しさ 三作とも、構成は同じ。ソビエト学校(旧共産圏の"アメリカンスクール")での思い出、本人たちを探し出す旅、そして再会。
米原さんは父親は日共代表として各国共産党の理論情報誌『平和と社会主義の諸問題』編集委員に選任され、編集局のあるプラハに渡欧したんですが、このおかげで共産党幹部子弟御用達のソビエト学校に5年間通うという、ほとんど空前絶後の経験を積むことになります。この作品で個人的に最も感動したのは、50ヶ国もの国々からの共産党関係者の子弟が通っていたカオスのような学校の中で、気になる人物ができ、あるキッカケから互いに友人になるまでの小さな物語がハッとするぐらい瑞々しく描かれていること。当時、まだかろうじて信じられていたであろう「理想社会の建設」を信じていた少女たちが、孤独に耐えながら、共に生活していたんだ、ということが痛切に感じられます(もちろんそれも特権階級だけしか得られない環境ではあったのですが)。
色々な国からの視点を ロシア通訳エピソードの傑作を沢山生み出したエッセイストの米原万理。彼女が少女時代を過ごしたプラハのソビエト学校で出会った様々な国の少女達。当時「東側」と言われた国々の価値観を垣間見る事のできる本。
日本にいると、非常に情報は片寄り、本当の意味でのグローバルな視点は得られない。彼女の目を通した「日本で分からない世界」に踏み入れてみてはどうだろうか?
日本人として考えさせられた一冊です。 ロシア語通訳者の米原万里さんは小学4年生の時に(1960年)父親の仕事の都合でプラハのソビエト学校にいました。
仲良しだった3人の同級生(ギリシャ人、ルーマニア人、ユーゴスラビア人)。
30年後、激動する東欧で音信の途絶えた3人と万里さんは再会します。
(再会の様子はNHKで放送されたらしいです。)
日本の学校の教育とは違うソビエト学校の楽しい授業のエピソード、共産主義下での生活、街の様子、彼女達の再会の様子などが生き生きと描かれていてとても面白かったです。
中でも考えさせられたのは、
3人の消息を訪ねる旅をしているときの彼女とルーマニア人のガイドさんとの会話。
「(万里さん)つくづく自分のノー天気加減を思い知ったわ。」
「それだけあなたが幸せだったってことです。」
「たしかに社会の変動に自分の運命が翻弄されるなんてことは無かった。それを幸せと呼ぶなら、幸せは私のような物事を深く考えない、他人に対する想像力の乏しい人間をつくりやすいのかもね。」
私は完全に平和ボケしているし、知らないことが沢山あります。本の中で書かれていた東欧のこともテレビでなんとなく見て自分とは無関係の話とぐらいにしか思っていませんでした。
自分が日本人としての自覚をもっともたなくては、そして知るということがとても大事だと思った一冊でした。
肉声のある出来事 メディアで流れる遠い国の出来事も、人の人生を通して語られるとこんなにも興味深いものに変わるのかと思い知らされました。
30年ぶりに再会する同級生達がそれぞれ東側の崩壊を経験し、その後の人生を切り拓いていく…。少女時代のエピソードと現在語られる言葉が微妙にリンクし、すれ違うさまには著者の巧妙な筆致を感じます。真っ赤な真実とは、信じれば嘘も真実になってしまうということなのでしょう。再会後のアーニャとのやりとりのぎこちなさはとりわけ心に残ります。
プラハのソビエト学校という、各国共産党員の子弟が通う特別な学校だったがゆえに広がりと奥行きがあるのは事実でしょう。が、この著者なら日本の何の変哲もない学校の同級生達を訪ねても、やはり面白く感慨深いものを書いてしまうでしょう。それほど人間観察が鋭く、描写が生き生きとしています。
人の肉声が感じられない「歴史」ほど無味乾燥なものはありません。遠い国の戦乱を身近に感じられないのは、地理的な距離の遠さが理由ではなく、そこで翻弄されてしまう人の声が聞こえないからだと思います。
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逆転―アメリカ支配下・沖縄の陪審裁判 (岩波現代文庫) |

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・伊佐 千尋
【岩波書店】
発売日: 2001-10
[ 文庫 ]
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 1,260円〜
中古価格: 388円〜
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カスタマー平均評価: 5

裁判員制度の意義とは 沖縄返還前にはアメリカにならって陪審員制度があった
しかしその実態は非常に不平等なモノであった、という話
DQN米兵にけんかをふっかけられ米兵は返り討ちになり死亡
けんかをふっかけられた沖縄の青年らが傷害致死で捕まってしまう
その陪審員として招集された人物の視点で進む話である
陪審員もアメリカ人が大半で沖縄人が少なくて不利に進んでいく
主人公はPXとかに宝石を卸す会社の幹部で裁判と同時に会社にも危機か迫る
なんとその業績を嫉妬した民政府に無根拠な追徴課税をふっかけられ
会社は存続の危機に陥り沖縄から追い出されそうになってしまうのである
欺瞞と不条理に満ちたアメリカ占領下の情勢が興味深い一冊である
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光の教会―安藤忠雄の現場 |

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・平松 剛
【建築資料研究社】
発売日: 2000-12
[ 単行本(ソフトカバー) ]
参考価格: 1,995 円(税込)
販売価格: 1,995 円(税込)

( 在庫あり。 )
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マーケットプレイス
新品価格: 1,995円〜
中古価格: 500円〜
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- Amazon.co.jp より - ???建築家安藤忠雄の代表作の1つに、大阪府茨木市の日本基督教団茨木春日丘教会がある。コンクリート打ち放し。直方体の箱のようなシンプルな教会堂。十字架の形をした窓が正面の壁いっぱいにくりぬかれ、そこから太陽の光が内部に差し込む。明るい光とほの暗い室内のつくり出すドラマチックな対照。「光の教会」とよばれるゆえんである。 ???本書はこのユニークな教会堂がどのようにして構想され、設計、施工されたかを丹念にたどったノンフィクションだ。大学院で建築構造学を学び、構造設計事務所で実務を経験した著者の筆により、読者は建築の現場で何が行われているのかを実感することができる。コンクリートの軟らかさが少し違うだけで、どれだけ工程に影響するのか。なぜ建築家はその違いにこだわるのかといったことが、誰にもわかりやすく語られる。また、安藤のラフなアイデアがスタッフの手によって設計図にまとめられ、それを施工業者が工事現場で実際につくっていく過程が臨場感たっぷりに描かれる。 ???とはいえ、本書が建築の技術面に偏っているかといえばそうではない。1つの建物ができあがるまでには、何人もの人々がさまざまな立場からかかわるのであり、そこには人間くさいドラマが生まれる。安藤と彼のスタッフ、牧師と主だった教会員からなる建築委員会、そして施工業者が互いにどのような会話を交わし、何を考えていたかについての著述も十分な量を与えられている。ストレートにものを言い、次々に大胆なアイデアを発想する安藤という魅力的な人物なしにこの本は考えられないが、周囲の人物もそれぞれ重要な役割を演じている。第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。(松本泰樹)
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カスタマー平均評価: 4.5

人情話。 安藤と教会の施主、安藤担当の記者、施工会社の苦悩、所員の葛藤。
ほぼ5人の登場人物なので頭はこんがらがらない。
安藤の提案に不安を覚える施主(資金不足)
施工会社の負担
安藤事務所のミズタニの安藤の考えをどう捉えれば安藤が納得するか。
施主は派手な教会にはしたくない。
カテドラル教会(丹下健三)のようにはしたくないという事。
住吉の長屋で名を馳せた安藤なら低予算で出来るのではないかという思惑。
そうはいかない安藤事務所。
でも施工会社の社長の人柄に何とか資金面で四苦八苦する安藤事務所。
その中で色んな重圧を覚える所員・ミズタニ。
十字部分の施工について色んな施工方法が提案されるが安藤は譲らない。
箱を斜めに貫くコンクリの壁の施工方法についても色んな議論。
安藤は譲らない。そんな人。
敷地に木があれば、切る必要はなく、その木を迂回する事で
建築を色んな方向から見ることができる。との事。
「赤字ですわ」
安藤の人柄も出てる本です。
あくまで著者から見た「光の教会」完成秘話です。
ミズタニさんの苦労してる様子が一番印象的です…。
建築の醍醐味を味わえる作品です。 世界的な建築家、安藤忠雄さんの仕事ぶり、人となりが強く伝わってくる物語でした。大阪府茨木市にある茨木春日丘教会が完成してゆく工程を追いかけています。まずもって、この教会は破格の低予算での注文でした。ところが、安藤氏は、興味が湧いたようで、注文を受けてしまいます。この儲からない工事の引き受け手を見つけることからスタートしました。安藤氏は盟友の建設会社社長に依頼します。安藤氏は、施主を選ぶそうです。教会側は、安藤氏でなくてもよかったようですが、安藤氏がこの教会建築に何かを感じたようです。当時、バブル全盛で、現場の職人が集まりません。建築資材も高騰、その中でとことんまで芸術性にこだわりぬく安藤氏とその天才振りを信じて採算の合わない工事でも誠実に進めてゆく建設会社社長。光の教会を発想したと思われる様々なエピソードや登場人物のバックグラウンドも書き加えられており、建築現場の臨場感とものづくりへにこだわりぬく人たちの熱情が感じられました。そして、この光の教会は、安藤建築事務所や教会の人たち、建設工事に携わった人たちによって何年にも渡って手を加えられてゆきます。安藤建築に終わりはなく、その建築物を使う人たちが使い続けることによってさらに輝きをましてゆくのです。建築の醍醐味を味わえる良書だと思います。
名書 日本一の建築家が一つの大作品を完成させるまでの物語(実話)
ページ数は400と分厚い本だが、この読みやすさ、ハンパない。建築の知識がなくてもすいすい読める。
一つの建物を建てるのにどれだけ大勢の人が関わるのか、という事に改めて気付かされる。
ストーリーがおもしろく、専門書というよりは読み物に近い。それでいて所々に専門知識が盛り込まれているので勉強にもなる。
建築好きは絶対読むべき。建築を知らない人にもおすすめ。こういう世界がある、という事を知ってほしい。
安藤忠雄のすごさとやさしさ この本のよいところは、筆者が安藤忠雄ばかりではなく、工務店、施主の側にもたったレポートをしているところである。建築家に頼むと言うことはどういうことかが、よく分かる。本の中に安藤忠雄と切り結ぶという表現が出てくる。これは、小住宅を造る場合でも同様である。工務店に頼むのとは全く違う体験である。いわば、建築家の美意識、工務店の施工の現実、何ができるか普通理解できない施主との思想、人生体験との戦いが起きるのである。更に、竣工後も建築家の思想が徐々に住み手、使い手に染み込んでくる課程も楽しむくらいでないと、やっていけない。
その点、安藤忠雄は正しい考えを、まっとうに主張してくる人であることが分かる。教会建築の肝要な点は、欧州での修道院、教会建築から学んだことを、実現することで、そのために全力をかけて施主を説得している。面白いことに、使っているうちに、安藤忠雄の建物はどうしようもないと思っていた人々が、けっこうよいものだと思い始めるのも、彼の正しさを証明している。しかし、冬でも暖房なし、雨風雪が入ってきてもよい(実際にはガラス窓をはめたが)という思想は、教会という建物の原点を追求していて、それを現在の日本で主張できる人というのは、すごいことだ。世界の安藤になれたのは、その姿勢であろう。
しかし、自己主張と同じくらい、施主や工務店への思いやりにあふれている人でもあることも分かった。植栽などを建物完成後に購入して寄付しているが、それで設計料がチャラになったという記述がある。(幸い、この建物で、安藤忠雄の名は更に上がったのだが)
読了後、その構造や、光の取り入れ方の図をみているうちに、ル・コルビュジエの後を継ぐのは彼かも知れないと思ってしまった。
気持ちのよい本であった。おすすめである。
モノづくりと商売のはざまに立つ人々
建築学の門外漢すると、建築工程に関する記述は非常に辛かった。
専門用語が散りばめられ、ときたまあるその用語の解説もまた
難解…。理解してもらおうと図が随所に盛り込まれるが、命で
あるはずのキャプションがやや不親切。この点については、
著者がもともと建築雑誌に携わっていただけに、配慮に欠けた
感がある。
しかし、である。やっぱり、広く一般に読まれるべき本だ!
もちろん本書の「中心」には安藤が来るのだけれど、本書に
おいてその「中心」は、むやみやたらに崇められていない
(つまり純粋なヨイショ本ではない)。
安藤の駄々っ子ぶりやこだわりの深さ、そしてそれに翻弄される
スタッフや工務店の面々(光の教会の施主でさえも!)。それらの
息づかいが、見事に描写されている。
世はバブル期。湯水のように建築費が嵩んだ建築が多いのに、
安藤と工務店は、赤字までしょい込んで、光の教会づくりに邁進。
個人的には、安藤の「注文」にも、お金が出せない施主にも泣かされ、
金銭の面で一番わりを喰った工務店の面々には頭が下がった。そして、
経済の合理性からいえば割にあわないのに、建築への誇りと品質を
死守する現場の「モノづくり」のスピリットには、正直、ドキドキ
してしまった。
建築にたずさわる者たちの顔が、「これでもか」とまでよく見える
好著です、これ。
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大仏破壊 バーミアン遺跡はなぜ破壊されたか |

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・高木 徹
【文藝春秋】
発売日: 2005-01-15
[ 単行本 ]
参考価格: 1,650 円(税込)
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マーケットプレイス
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